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2025年4月5日(土)

姓の選択肢奪うな

選択的夫婦別姓の法整備を

軍拡を許さない女たちの会が会見

 生活に根差した女性目線での政治を求めて活動する「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」が4日、東京都内で会見を開きました。今国会で焦点となっている選択的夫婦別姓制度の導入を求める声が高まる中、これに強く反対している議員がいると指摘。今夏の東京都議選・参院選を見据え、「制度の導入に反対する候補者には投票しない」と表明しました。


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(写真)「制度の導入に反対する候補者には投票しない」と訴える「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」の人たち=4日、衆院第2議員会館

 同会は、婚姻に際して改姓する場合、多くは女性が男性の姓に改めていると指摘。同制度導入に反対する議員が主張する「家族の絆が失われる」「子どもがかわいそう」などを挙げ、「再婚や事実婚などの事情で親と子の姓が異なることは珍しくない。家族の一体感は人間関係から生まれ、姓が同じであることから生まれるものではない」と反論しています。

 旧姓の通称使用拡大でごまかそうとする流れがあることについて、「外国からのビザ取得など公的な手続きで多大な負担を被り、問題は解決されない」と指摘。別姓制度導入は「女性の人格権に関わる課題だ」とし、国会が法整備をすすめてその責任を果たすべきだとしています。

 同会代表で法政大学名誉教授・元総長の田中優子さんは、「国民から選択肢を奪う制度を政治が放置し続けていいのか。そうした議員には『投票しない』ということを呼びかけていきたい」と訴えました。東京大学名誉教授の上野千鶴子さんは、「制度を導入するのであれば、『通称使用の拡大』といった半端なものではなく、きちんとした結論を出して」と求めました。

 弁護士の杉浦ひとみさんは、国際機関からの相次ぐ勧告に向き合わなければ、「日本は自ら世界に向かって『女性差別をする国だ』と公言することになる」と批判しました。

 和光大学名誉教授・ジャーナリストの竹信三恵子さんは「男性と同じ名字を名乗らせることは男尊女卑の思想だ」と指摘。ライターの和田静香さんは「同姓を強制することは女性が社会で活躍していく上で大きな障壁になっている」と語りました。

 野党の国会議員が参加し、日本共産党の吉良よし子参院議員があいさつしました。


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