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2025年4月5日(土)

受験から入学まで231万円

過去最高 学費が家計圧迫

東京私大教連調査

写真

(写真)会見する東京私教連=4日、都内

 東京地区私立大学教職員組合連合会(東京私大教連)は4日、2024年度春に首都圏の私立大学・短期大学に入学した新入生の家計負担調査の結果を公表しました。「受験から入学までの費用」は、自宅外通学生で平均231万円と過去最高となり、学費が家計を圧迫している実態が明らかになりました。

 調査は今回で40回目。9大学・短大で、昨年5~7月に実施。3910件の回答を分析しました。

 「入学の年にかかる費用」は、自宅外通学者は平均313万円と、世帯年収の3割を占めました。毎月の仕送り額は8万8500円で、家賃を除いた生活費(グラフ参照)は、1カ月1万9600円で、1日653円でした。入学費用のための借入金は203万円で過去最高です。9割以上の家庭が入学費用の負担を「重い」と答えています。

 同日、文部科学省で会見した東京私大教連の鈴木康夫・中央執行委員は、1975年に私立学校振興助成法が制定され、私立大学への経費補助を50%にする方向が示されたが、80年代以降は補助が年々減少し、22年度には8・6%にまで落ち込んでいると発言。「学校経営を悪化させ、学費等の値上げにつながっている」として、東京私大教連は、私立大学生の学費負担の大幅軽減と、私立大学への助成の増額を求める国会請願署名を今月から始め、11月に提出を目指すと話しました。

グラフ


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