2025年3月25日(火)
米艦、神戸入港強行
非核証明出さぬまま
港湾労働者 市民ら抗議
![]() (写真)「ウォーリア」入港に抗議する市民・労働者=24日、神戸港摩耶埠頭 |
入港する外国軍艦に非核証明書を提出させる非核「神戸方式」を持つ神戸港で24日、米掃海艇「ウォーリア」が非核証明書を提出しないまま神戸港摩耶埠頭(まやふとう)に入港しました。1975年の同方式確立以降の米軍艦入港は初めてです。米掃海艇が入港した神戸港摩耶埠頭と入港を許可した神戸市役所前、東京の米大使館前で市民らは「非核『神戸方式』を守れ」「米艦船は非核証明書を提出せよ」などと抗議の声をあげました。
午前9時ごろ、神戸港摩耶埠頭に「ウォーリア」が着岸すると、市民、神戸港湾関係労働組合共闘会議などの参加者120人が「あなたは歓迎されていません。『神戸方式』を尊重し、ルールを守れ」と英語で書かれた横断幕などを掲げ、シュプレヒコールをあげました。
平田喜久男同共闘会議幹事が「アメリカにとって『神戸方式』は目の上のタンコブ。骨抜きにする新しい展開だ」と強調。前田明日本共産党市議は「神戸市が『神戸方式』順守の立場に立ち戻るよう全力で頑張る」と表明しました。
市役所前では200人が抗議集会を行いました。
東京都港区にある米大使館前でも連帯の抗議行動が行われ「入港の強行は非核平和の願いを踏みにじるものだ」などと訴えました。