2025年3月19日(水)
イスラエル軍 ガザ猛攻
中東メディア「342人死亡」
イスラエル軍は18日、パレスチナ・ガザ地区全域への大規模な攻撃を開始しました。中東のメディア、アルジャジーラが伝えたところでは、多くの女性や子どもを含む342人が死亡しました。イスラエルのメディアは、「ガザの停戦が終わったことを表しているもようだ」と報じました。
レビット米大統領報道官は17日、「トランプ政権はイスラエル側から相談を受けた」とテレビ番組で述べ、大規模攻撃を事実上容認したことを示しました。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスが人質の解放を拒否したなどとして、「強力な行動」をとるよう軍に指示したと述べました。ハマスは、「停戦合意の破棄を決断した」とネタニヤフ首相を非難しました。
イスラエルとハマスが合意したガザ地区の停戦は1月19日に発効。イスラエルは、第1段階が3月2日に終了して以来、戦争の恒久的終結を交渉する第2段階入りを拒み、第1段階の延長による人質解放を主張していました。ハマスは第2段階入りを主張してきました。
イスラエル軍は18日、数十の標的を攻撃したと述べました。また、攻撃について必要な限り続け、空爆にとどまらないと述べ、地上部隊の戦闘再開も示唆しました。ガザ地区中部デイルバラにいるアルジャジーラの記者によれば、無人機や戦闘機の空爆は住宅密集地区に集中し、犠牲者には、新生児、子ども、女性、高齢者が含まれています。ロイター通信によれば、ハマス幹部少なくとも5人とその家族も殺されました。
国連でパレスチナ自治区を担当するハディ人道調整官は18日、「恥知らず」とイスラエルの攻撃を非難し、「停戦をすぐに回復しなくてはならない」とX(旧ツイッター)に投稿しました。