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2025年3月19日(水)

石破氏に首相の資格なし

自ら裏金配り 自民の金権体質そのもの

 石破茂首相が自民党議員に10万円の商品券を配布した問題は、首相の進退が問われる重大問題となっています。各紙世論調査では商品券配布問題を受け、石破内閣の支持率が急落しました。日本共産党は国民感覚とかけ離れた自民党の金権体質を厳しく批判。「徹底究明、責任追及の声を広げ、内閣総辞職へと追い詰めていこう」(志位和夫議長)と呼び掛けています。(関連記事)


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(写真)質問する小池晃書記局長=17日、参院予算委

原資は「機密費」

 「まさに首相による裏金配りだ」―。日本共産党の小池晃書記局長は17日の参院予算委員会で、「政治活動ではない」などと弁明する石破首相の欺瞞(ぎまん)を暴き、責任を追及しました。会食の場所やメンバー、会話の内容などから明らかな政治活動であることを告発。石破首相の言い訳は、はやくも全面的に破綻しました。

 商品券の配布が政治資金規正法の禁じる政治家への寄付にあたれば、首相が違法行為をしていたことになります。石破内閣の総辞職は当然です。

 さらに、商品券の原資が内閣官房機密費ではないかとの疑惑も指摘されています。石破内閣は昨年10月に発足して以降、官房機密費を4億円余支出しています。内閣の「闇ガネ」と呼ばれる機密費は、領収書不要で使途も非公開です。小池氏の追及に、石破首相は機密費の使用を否定できませんでした。また、自民党議員から「歴代首相の慣例」との証言も飛び出しており、事実であれば、自民党の金権体質そのものが問われる問題です。

唯一退陣を要求

 一方で、他の野党は、石破首相の退陣要求には踏み込まず、政治倫理審査会への出席を求めるなどの対応にとどめています。「朝日」(18日付)は「この日(17日)の参院予算委員会で首相の進退に踏み込んで追及したのは、『首相の資格はない』と断じた共産党の小池晃書記局長だけだった」と報じました。

 自民党にとっては、裏金事件で国民の怒りが広がる中、首相自身が「政治とカネ」の問題を引き起こすという致命的な事態です。もはや、石破政権に「政治改革」を進める能力も政権を担当する資格もないのは明らかです。


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