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2025年3月11日(火)

東京大空襲80年

小さな声でも上げて

集いで海老名香葉子さん

写真

(写真)海老名さん作詞の平和を願う歌が合唱された「時忘れじの集い」=9日、東京・上野公園

 東京大空襲で家族6人を失い戦災孤児となったエッセイストの海老名香葉子さん(91)が呼びかけた「時忘れじの集い」の式典が9日、東京・上野公園の平和の母子像前で開催されました。同像は海老名さんが発案し私財を投じ2005年に建てたものです。

 集いに出席した海老名さんは高齢で声を出すのが難しくなったものの、代読された手紙を通じ「世界中のみんなが仲よく暮らせるためにも小さな声でも上げていかなければいけません。戦後80年、平和の尊さ、戦争の悲惨さ、愚かさを次の世代に伝えるためにもこれからも頑張っていこうと思います」と訴えました。

 海老名さんの次男で落語家の林家三平さんは「大空襲を子どもたちにどう伝えるかを真剣に考えなければいけない時代。活動を広く伝えていくことが母から託された使命と思います」と述べ、漫画家のちばてつやさんは「戦争を起こすと加害者も被害者も全部犠牲者になってしまう。絶対に戦争をしてはいけないと伝えてください」と呼びかけました。

 海老名さんが上野公園近くに建てた慰霊碑「哀(かな)しみの東京大空襲」前の供養式では、海老名さんの長男で落語家の林家正蔵さんが「海の向こうの戦争で、母と同じように家族や友達を失っている子どもがたくさんいます」と平和への願いを込めてあいさつしました。供養式には、日本共産党の小池晃書記局長が出席し、紹介されました。


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