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2025年3月11日(火)

東京大空襲80年

惨禍 繰り返すな

市民ら集会

 10万人が犠牲になった1945年3月の東京大空襲から80年の10日、大空襲の犠牲者を追悼する集会が台東区の大空襲犠牲者追悼碑の前で開かれました。主催は東京大空襲犠牲者追悼・記念資料展実行委員会。


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(写真)東京大空襲の犠牲者を追悼して開かれた集会=10日、東京都台東区

 実行委員会の高橋成悟さんが川杉元延実行委員長の「大空襲で10万人が炭のように焼かれたり、冷たい川に飛び込んで溺死させられたりした。ウクライナやガザで戦火がやまず平和がおびやかされている。惨禍を繰り返さないため憲法9条を輝かせ、平和の大切さを語り継ぐ」というメッセージを代読しました。

 7歳の時に東京大空襲を経験した松野康子さん(87)が証言。「空がB29でびっしりとなった。B29からソーセージのような物が落ちてきて家の近くで破裂し、炎で真っ赤になった。祖母、母、姉、弟と逃げる途中、荷物を詰めた乳母車に火の粉が燃え移った。私の家族は全員無事だったが、友達が亡くなった。今も川のそばに行くたびに、心の中で話しかけている」と語りました。

 日本共産党の吉良よし子参院議員があいさつし「東京大空襲は、住民が逃げられないように下町の周辺部から火で包囲して攻撃し、非戦闘員を虐殺した許されない戦争犯罪だ。国は戦争の被害と向き合い補償に踏み出すべきだ。核兵器も戦争もない世界を目指し被害者と手を携えていく」と表明しました。


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