2025年3月1日(土)
学生バイト就労最多 10年間で
高物価・学費・家賃が影
大学生協連が調査
![]() (写真)実態調査について報告する大学生協連の人たち=28日、都内 |
全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)は28日、大学生の生活実態調査の結果を公表しました。アルバイトなどに「就労」している大学生は76・8%(前年2・3ポイント増)と過去10年間で最多となりました。物価高騰、高学費、高家賃などが大学生の暮らしや学びに影響を落としている実態が分かりました。
調査は2024年10~11月にオンラインで実施。今回で60回目です。全国の国公私立大学の学生1万1590人の回答を分析しました。
自宅生、下宿生ともに、消費支出はほとんどの項目で増加する一方、貯金は減少しています。アルバイト収入が月7万円以上の学生は17・7%に上りました。
都内で同日、会見した大学生協連の中森一郎専務理事は「物価高や奨学金返済の不安を背景に、生活費やお金に悩む大学生が引き続き最多である。学業とアルバイトのバランスが懸念される」と話しました。
一方で「学生生活は充実している」「大学が好き」はともに93%と過去最高となりました。中森さんは「キャンパスにおけるコロナ禍は、ほぼ収束といえるのではないか。勉学や研究を大学生活の最重要とする学生は3割ともっとも多く、『新しい学びの姿』が垣間見える」と語りました。









