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2025年2月25日(火)

横須賀基地

米艦船整備に民間業者募集

過半数の8隻で

表

 在日米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備されている米軍艦船の定期整備を実施する、日本国内の民間業者の募集が相次いでいます。昨年10月以降、水上戦闘艦14隻のうち、過半数の8隻が対象になっていることが24日、米海軍の契約情報でわかりました。米軍の軍事体制に民間企業を組み込む動きが加速しています。

 民間企業の募集は米海軍補給システム司令部横須賀艦隊兵站(へいたん)センターが、昨年10月に横須賀配備の原子力空母の定期整備(毎年1~5月)を皮切りに開始。今月14日には新たにイージス駆逐艦ジョン・フィンの募集を公示しました。これまでに、空母と米第7艦隊旗艦ブルーリッジ、駆逐艦6隻(11隻配備)の業者募集を行っています。これまでも駆逐艦や補給艦などの整備を日本の造船所が単発で行ったことがありますが、短期間に集中して募集されたのは異例です。

 昨年1月、米国のエマニュエル駐日大使(当時)が、日本の造船所が米軍の水上艦を恒常的に修理するために協議会を発足すると表明。日米両政府は昨年6月から防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS)を開始し、日本の造船所による米艦整備も検討していました。

米の軍事体制に日本を巻き込む

 原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会・新倉泰雄事務局長の話 相次ぐ横須賀母港の米艦船の整備の民間企業への委託は、米軍の軍事体制に日本の民間企業を巻き込んでいく危険なものです。

 米横須賀基地には「艦船修理廠(しょう)及び日本地区造修統括本部(SF―JRMC)」があり、多くの日本人労働者が雇用され働いています。民間企業への委託は日本人労働者の雇用にも影響を少なからず与えます。


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