2025年2月24日(月)
沖縄・与那国で事故の陸自オスプレイ
修理費に5.6億円
駐屯地への輸送費だけで2億円
昨年10月に陸上自衛隊与那国駐屯地(沖縄県与那国町)で事故を起こした陸自の垂直離着陸機V22オスプレイの修理費として5億6000万円を見積もっていることが防衛省への取材で分かりました。米空軍が最も重大な事故として分類する「クラスA」に相当する損害額となります。
事故機は、防衛省の規則上、自衛隊では修理できず、外部発注が必要な「大破」に区分されています。木更津駐屯地(千葉県)で修理する予定で、昨年末に与那国島から同駐屯地に海上輸送されましたが、輸送費だけで約2億円としています。
米軍は、死者または損害額250万ドル(約3億7500万円)以上の事故を「クラスA」に分類。今回の事故の修理費の見積もり額は、「クラスA」の基準額を大きく上回ります。
事故は日米共同統合実動演習「キーン・ソード」の一環で、負傷者を搬送する想定での訓練中に発生。離陸直後に機体が左右に揺れ、左翼と機体の下部が地面と接触し損壊しました。その後、事故機の移動が困難となり、現場に1カ月以上放置されていました。
防衛省は昨年11月、離陸時に出力を上昇させる「インテリム・パワー・スイッチ」を押し忘れる人的なミスが事故原因だとする調査結果を公表。一方で、事故調査に関する詳細な報告書は公開していません。








