2025年2月18日(火)
きょうの潮流
再び猛烈な寒波に襲われる日本列島。この冬、豪雪などの被害が頻発するなか、SNSにこんな投稿がありました。「うちの学校、タイツ禁止だからマジで恨む」「冬は本当にしんどい」▼ダウンジャケットをはじめ、防寒着を禁止された生徒たちからの悲痛な叫びです。冷えが体にもたらす影響は大きく、生理痛や生理不順につながることも。防寒や夏の暑さ対策まで禁じる校則は青少年の健康に直結する問題です▼茶髪や特定の髪形禁止、下着や靴下の色は白―こんな社会常識からかけ離れた校則の見直しを求める動きはこれまでも。「ブラック校則をなくそう! プロジェクト」は、中学生・高校生や保護者ら4千人に調査を実施。賛同を呼びかける署名を集め、約6万人分を文科省に提出しました▼「校則だけでなく、非民主的で理不尽な指導がある」。学校で起きる問題を当事者主体で解決したいと立ち上げたNPO法人「School Liberty Network」は、生徒の目線に立った活動をめざしています▼日本共産党都議団はアンケート結果をもとに都議会で見直しを求め、都立高校の校則から「ツーブロック禁止」「下着の色指定」などの項目を廃止。文科省も子どもの権利条約の明記を含め「校則の見直し」に関する通知を出すに至りました▼子どもの権利条約は、子どもは守られるだけでなく、権利を持つ主体であると。一人ひとりが自分の意見を主張し、受け入れられる学校にしたい。声を上げれば変えられます。