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2025年2月7日(金)

紙氏、アイヌ資料閲覧

「永久保存は非常に大事」

国立公文書館

写真

(写真)国立公文書館で閲覧した資料の写真を手に持つ紙氏=6日、国会

 日本共産党の紙智子参院議員は6日、国立公文書館で、明治政府下でアイヌ民族がコタン(集落)を奪われ、強制移住を強いられた歴史を持つ北海道旧新冠(にいかっぷ)御料牧場の歴史文書を閲覧しました。

 紙氏は2022年9月に独立行政法人・家畜改良センター新冠牧場(新ひだか町)でアイヌに関する資料が保管されていることを確認し、国立公文書館へ移管し永久保存するよう提案。その後移管手続きが進められ、24年8月に文書101冊のうち4冊が公開されました。

 紙氏は23年に参院行政監視委員会と本会議で、同化政策やアイヌ民族が受けた略奪や迫害などの資料を集めて事実を把握し、アイヌ民族の権利の前進に生かすよう求めました。

 閲覧した大正時代の文書の中に「旧土人」の嘆願書を発見した紙氏は「当時のリアルな訴えが確認できた。これらが永久保存されることは非常に大事だ」と指摘。「歴史的な事実などが明らかになっていけばアイヌ民族への誤解や偏見を解く力になる」と語りました。


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