2025年1月29日(水)
山下副委員長の「緊急の訴え」
日本共産党の山下芳生副委員長・党建設委員会責任者が28日に行った「緊急の訴え」は次の通りです。
![]() (写真)緊急の訴えをする山下芳生副委員長・党建設委員会責任者=28日、党本部 |
(1)
全党のみなさんの連日のご奮闘への敬意と感謝のメッセージを送ります。
昨日、常任幹部会で、「500万要求対話・党勢拡大・世代的継承の大運動」の初動のとりくみについて突っ込んで討議し、この緊急の訴えを行うことにしました。
4中総決定は、「これで党の値打ちを語っていきたい」、「悩んでいたところに光が見える方針だ」など、全党からたいへんに積極的に受けとめられ、明るい活力が広がりつつあります。北海道からは、「4中総決定の受けとめはかつてなくよい。いつも批判的意見を言うある同志からも、『入党してから、これほど支部の実態にあった決定はない』との受けとめが出された」などの報告が寄せられています。この決定が全党員のものになれば、大きな前進がつくれることは間違いありません。
要求対話・要求アンケートに踏み出すなかで、端緒的ですが、新しい結びつきが広がり、党勢拡大に結びついた経験も生まれていることはうれしいことであり、ここでも大きな可能性が広がっているという手応えを、私たちはつかみつつあります。
しかし、党勢拡大の具体化と独自追求は弱く、現状では、党員、「しんぶん赤旗」読者とも、1月に大幅後退の危険から脱却できていません。4中総で呼びかけた「大運動」は、最初の重大な正念場となっています。このもとで、私は二つの点を、全党のみなさんに緊急に訴えたい。
第一に、1月の読者拡大の申請日までの残る5日間は、全党の力を「しんぶん赤旗」の読者拡大に、ちゅうちょなく、思い切って集中し、全国すべての都道府県、地区委員会で、日刊紙、日曜版とも何としても前進をかちとることであります。「大運動」の最初の月であり、「100万人読者回復、10億円募金」を訴えた最初の月である1月に、読者拡大で後退したのでは、国民に対する責任を果たすことはできません。まずは、1月は、ここに力を集中して、必ず前進をかちとることを心から訴えます。
第二に、1月から2月を展望して、世代的継承を中軸にした党員拡大を進める手だてを同時並行ですすめることであります。1月から2月末までに、すべての地区委員会、自治体・行政区が「集い」と入党懇談会を開き、党員拡大の本格的前進をかちとる具体的な手だてをとりきろうではありませんか。そのさい、教職員、建設労働者、自治体労働者、医療・福祉関係労働者、民間職場、そして青年・学生など、分野ごとのとりくみも重視してすすめましょう。
みなさん。内外情勢の進展は、4中総決定の生命力と党の値打ちを浮き彫りにしています。通常国会が始まりましたが、来年度の政府予算案が、大軍拡と大企業への大盤振る舞いという自民党政治の「二つのゆがみ」が骨の髄まで貫かれたものであることを正面から批判し、その抜本的な組み替えを求めているのは、日本共産党だけです。
トランプ米新大統領の就任にさいして、国連憲章にもとづく平和秩序に反し、気候危機打開など人類的課題に背を向ける姿勢を厳しく批判するとともに、「今日の世界は米国一国の言動で決定される世界ではない」ことを明らかにし、世界の平和の本流を前進させる立場にたって奮闘する日本共産党の真価がきわだっています。
綱領、大会決定、4中総決定を堅持し、とことんこの立場を貫き、広い国民のものにするならば、私たちは必ず勝機をつかみ、政治的に浮上し、参院選・都議選での勝利をつかむことができる。このことに確信をもって、全力をつくすべきときです。
(2)
26日時点での読者拡大は、日刊紙832人、日曜版4072人であり、全党的には、前進のためには、今日から申請までの5日間で日刊紙1900人、日曜版9000人の拡大が必要です。これはできない数でしょうか。決してそんなことはありません。
――第一。26日までに4中総決定を討議している支部は44%となっています。決定の討議を広げるとともに、すでに討議している4割以上の支部が足を踏み出し、「1部、2部」と読者を増やせば、前進は可能です。みんなで力をあわせて、それをやろうではありませんか。
――第二。全国の都道府県役員、地区役員の同志は9000人。地方議員の同志は2300人です。その多くはすでに4中総決定の核心をつかみ、党の前進を強く願っています。この1万人を超える機関役員、地方議員の同志が、支部に入って、支部とともに行動すれば、前進は可能です。機関役員、地方議員の同志は、自らの拡大目標をもち、今日から5日間、日々、どの支部の誰と行動し、誰にあたるのか、行動計画を決め、やりぬきましょう。
4中総の「100万人読者回復、10億円募金」の訴えを読んだ方々から、毎日のように、中央に、「『赤旗』を守れ」と支援募金が寄せられ、2週間足らずで4500万円を超えています。「通信欄」には、「毎日届く『赤旗』は、私にとって政治・経済の教科書です。なくなるなんて考えられません!」、「闇夜に輝く理性と良心のたいまつを守れ」など、涙が出るような熱いメッセージが寄せられています。こうした人々の熱い思いにこたえる大奮闘をしようではありませんか。
全国の同志みんなが「しんぶん赤旗」の前進を強く願っています。読者拡大で前進をかちとることは、全党の喜びとなり、全党に大きな活力を与えることになります。1月の前進を、必ずやりぬき、それを全党の確信にして、「大運動」の躍進の流れにつなげていきましょう。
(3)
同時並行で、1月から2月末を展望して、党員拡大を前進の軌道にのせるための手だてをとることを訴えます。
1月の党員拡大の現状は、入党の働きかけは942人、入党申し込みが110人となっています。全体として、運動が止まってしまっている現状にあります。この現状を1月から2月には何としても打開することを訴えたい。
足を踏み出せば、ここでも広大な条件はあります。東京・新宿地区委員会は、「要求対話と世代的継承の党づくりを一体でとりくんでこそ選挙で勝利できる」と、4中総の議論を力にして、1月、医師と20代労働者の2人を党に迎え、日刊紙3人、日曜版12人を拡大し、1月に10人の党員拡大を目標に奮闘しています。綱領や「共産主義と自由」の学習にも努力していることが、「大運動」への決起と、党員・読者を増やす力になっています。
党員拡大で前進するには、独自のとりくみ――とくに独自の手だて・段取り・仕込みが絶対に必要です。1月から2月末までに、少なくともすべての地区委員会、自治体・行政区で「集い」・入党懇談会を開く手だてをとりきりましょう。支部を基礎にした「集い」を無数に開きましょう。分野ごとの「集い」も縦横に企画していきましょう。
党員拡大は、党勢拡大の「根幹」であり、ここで安定的な前進の軌道にのせてこそ、党のあらゆる活動の発展の道が保障されます。世代的継承に全党の力を集中させながら、この課題で1月から2月にかけて、前進の大波をつくるよう、がんばろうではありませんか。
私も、全国のみなさんと一緒に全力をつくす決意をのべて訴えとします。









