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2025年1月28日(火)

半導体補助で懸念

電機・情報ユニオンと懇談

辰巳議員

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(写真)半導体職場の実態の話を聞く辰巳孝太郎衆院議員(右から2人目)=26日、東京都内

 日本共産党の辰巳孝太郎衆院議員は26日、東京都内で電機・情報ユニオンと懇談し、半導体産業への巨額の政府補助金について、労働者の立場からの意見を聞きました。

 辰巳氏は「政府は半導体産業に際限なく補助金や基金を積み上げているが、軍事利用の問題があり、米国追従の産業振興でいいのか」と質問しました。

 半導体の職場で30年以上働く労働者は「最先端半導体をつくろうというラピダスには1兆円の支援が決定しているが、試作ラインに2兆円、量産ラインに5兆円必要と言われている」と指摘。「ビジネスとして成り立つ見通しもなく、赤字でも米国の軍事用途の要請で撤退できなくなるのではないか」と懸念を示しました。

 電機・情報ユニオンの米田徳治特別執行委員は「困難な最先端半導体製造のため、過酷な労働を強いられるおそれがある」と指摘。ルネサスでは、政府補助金を受けながら、人員削減や春闘時期の定期昇給見送りなどリストラを強行していることを説明しました。

 半導体製造装置メーカーの労働者から、米国の要請で中国人技術者が排除されており、労働組合活動をしていると経済秘密保護法によって監視対象にされないか不安の声があがりました。


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