2025年1月27日(月)
「点字赤旗」創刊50年
視覚障害者に寄り添って
![]() (写真)創刊50年を迎えた点字「しんぶん赤旗」1月号 |
1975年創刊した点字「しんぶん赤旗」は1月で創刊50年を迎えました。視覚障害者の強い要望で創刊した本誌は読者に支えられ、政党では唯一月刊で発行を続けてきました。昨年12月号で600号に達しました。
要望高まり
「点字赤旗」の刊行を知らせる50年前、1975年1月12日付の「赤旗」日刊紙は、次のように報じています。
「日本共産党は、ことしから『点字赤旗』を刊行することになり、一月下旬に創刊号を発行します。日本共産党はこれまでも綱領や政策など十数点を点字で出版、また、日曜版編集部の監修による『声の日曜版』の発行も援助してきました。こうしたなかで視力障害者にも『赤旗』をという要望が高まり、これにこたえて『点字赤旗』の刊行となったものです」
1月13日付の主張で「『点字赤旗』発行の意義」、1月22日付紙面には「『点字赤旗』宣伝、普及へ」の記事が掲載されています。これらの記事は「点字赤旗」の刊行がいかに歓迎されたかを示しています。
ことしの1月号には、「創刊50年にあたっての思い」を、創刊当初からの読者である、田中章治さん、林正実さんに寄せていただきました。
継続に感謝
埼玉県川口市の田中章治さんは「休むことなく発行を続けることに感謝」をのべ、当時、創刊のニュースを知り「これは、私たち視覚障害者にとって大変な朗報」であったと回顧しています。長年視覚障害者団体の役員をしてこられた田中さんは、「『情勢』をつかむ上で『点字赤旗』は大いに役立っています」とのべています。
新潟県五泉市の林正実さんは「さりげなく寄り添い支えてくれた」と言います。1973年ごろ先輩から「赤旗を点字で読みたいなあ。いっしょに共産党に要望してみよう!」と呼びかけられ、県委員会に要望を出したそうです。「1年ほどの期間をおいて『これが実現しそうだ』と地区から伝えられた時にはほんとうに驚きました」と当時を感慨深くふり返っています。
また、林さんは、2016年8月の「点字赤旗」500号のときに9人の読者を増やしたこと。最近の記事では昨年11月の599号に掲載された「自民党が非公認候補にも2千万円の裏金を支給していた」という大スクープはどうして生まれたか、という記事をわくわくする思いで読んだといいます。
「点字赤旗」は、視覚障害者に寄り添い発行を続けてきました。限られた字数ですが、日刊紙に掲載された記事を中心に視覚障害者の情報源としての役割を果たしています。
1月号の掲載記事
1月号には、次の記事が掲載されています。
「点字赤旗」創刊50年に寄せて
埼玉県川口市 田中章治さん/新潟県五泉市 林正実さん
党の魅力を広い国民に語り 選挙勝利と強く大きな党づくりを
25年党旗びらき 田村委員長あいさつ
25年度政府予算案について/小池書記局長が談話
自立支援法違憲訴訟 国との基本合意から15年/障害者のたたかい続く
解き明かせ!暴れる気候/研究プロジェクト始動
列車ワンマン化 首都圏でも拡大/JR東 10両以上の路線で進める
12月のニュース・メモ
◇
購読料1部200円
申し込み☏03(3403)6111 日本共産党機関紙誌業務部









