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2025年1月21日(火)

ガザ停戦

ハマス 人質3人解放 イスラエルは90人

支援物資トラック552台分入る

 【ラファ(エジプト北東部)=秋山豊】パレスチナ・ガザ地区での停戦が発効した19日、イスラム組織ハマスはイスラエル人人質3人を解放し、イスラエルは収監してきたパレスチナ人90人を解放しました。イスラエルのメディアなどが伝えました。


 支援物資を積んだトラックが同日、ガザ地区に入りました。停戦合意は毎日トラック600台分の支援を入れるとしています。ガザ当局者によれば、552台分がこの日に搬入されました。

 停戦発効により、ガザ住民はイスラエルが爆撃してきた地域に戻ることができ、大勢が自宅に戻ろうと大通りを歩いています。

 北部ガザ市から南部ハンユニスに避難しているムハンマドさん(30)は本紙の取材に、「ガザ市に戻る準備を始めた。家がガレキにされていても戻りたい。再建するための建築資材、電気、燃料がほしい」と話しました。ムハンマドさんはイスラエル軍に母親と兄弟ら親族15人を殺されています。「殺された人々は生き返らないが、生き延びた人々は停戦で死なないですむ」と語りました。

 解放されたパレスチナ人はヨルダン川西岸とエルサレム出身の女性69人と10代の少年21人です。彼らを乗せたバスがヨルダン川西岸ラマラに到着すると、数千人が出迎え、祝賀の花火が打ち上げられました。

 解放されたイスラエル人人質はそれぞれ24歳、28歳、31歳の女性です。3人はガザ市中心部の広場でハマス戦闘員から赤十字国際委員会(ICRC)に引き渡され、次いでガザ地区内のイスラエル軍の部隊に引き渡されました。その後、イスラエルに移送され、家族と再会しました。


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