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2025年1月15日(水)

「表に出せない収支」隠す

山下氏、裏金の「効能」指摘

参院政倫審

写真

(写真)質問する山下芳生議員=14日、参院政倫審

 自民党派閥の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会が14日に開かれ、旧安倍派の上野通子、江島潔両議員が弁明しました。日本共産党の山下芳生議員は「真相の徹底解明は自民党をあげて行うべきだ」と迫りました。

 上野氏は、裏金は秘書が事務所の机の引き出しの中で管理していたと説明。使途について「私的流用はない」としつつも、手土産や飲食を伴う研修会など“できるだけ出したくないもの”に充てていたと証言しました。

 山下氏は、上野氏の訂正後の政治資金収支報告書には、地元・栃木県内のいちご園などで合計46万円の手土産を購入していることが追加記載されていると告発。「そういう表に出したくないものに裏金を使った」「組織的な還付(キックバック)のシステムは、本来、収支を明らかにすべきものを明らかにさせない効能があるということだ」と指摘しました。

 説明責任を巡っては、上野、江島両氏から世耕弘成前参院幹事長(現衆院議員)の名前があがりました。上野氏は、世耕氏に裏金づくりについて聞いたが「分からない」との返答だったと説明。江島氏は「世耕さんは参院の代表なので、そういうこと(還付の再開など)に加わっている立場ではない」と述べ、衆院議員の派閥幹部らに責任があると主張しました。

 山下氏は、旧安倍派の参院側には、改選議員に対して派閥の政治資金パーティー券の販売分を全額還付する仕組みがあり、世耕氏が深く関わっていた疑惑があると指摘。江島氏は「当時の参院幹事長だということで責任の一端はある」と認めました。


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