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2025年1月15日(水)

「農道の除排雪 早く」

青森リンゴ園 枝折れ・幹裂ける被害

共産党 県・市議が調査

 昨年末から青森県を襲っている豪雪で、津軽地域のリンゴ園では、雪の重みによる枝折れや幹が裂けるなどの被害が発生しています。この間、被害状況の調査や行政への報告、要請などに取り組んでいる日本共産党の田端深雪、吉俣洋両県議、天内慎也青森市議は13日、青森市浪岡のリンゴ園を調査しました。


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(写真)太い枝が裂けたリンゴの木(左)など、園地を調査する(右から)天内、吉俣、田端の3氏=13日、青森市

 道路沿いにあるリンゴ園を訪れると、150センチ以上ある雪の壁の上から、リンゴ農家の男性(72)が出迎えました。雪の壁をのぼると、3~4メートルのリンゴの木が半分ほどの高さまで雪に埋まった園地が広がります。

 「かんじき」を履いてリンゴ園を案内する男性。樹齢50~60年の木の被害も甚大で、根元が裂けた太い枝は20キロ分の「ふじ」が実るはずだったといいます。積もった雪を伝いネズミやウサギが花芽を食べる食害もすでに多く発生しています。

 男性は、積もった雪は地面から解けていくので、枝が雪に埋もれたままだとどんどん下に引っ張られて被害が拡大すると指摘。「枝の掘り起こしをしているが、とても追いつかない」と話しました。

 青森県によると14日午前9時現在で、リンゴの枝折れが青森市や弘前市など6市町で確認されています。

 本来なら剪定(せんてい)作業が始まる時期ですが、全体の状況が分からず今後の作業が遅れる可能性も。「春を待つどころではない。とにかく早く雪を消すことが最優先です。農家が自分の畑に行けるように、農道の除雪を急いでほしい」と要望しました。

 田端県議らは「園地の雪を消すために必要な資材確保への支援や、農道の除排雪を早く進めるよう県や市に求めます」と応えました。


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