2025年1月8日(水)
警備員 24時間365日体制
沖縄・高江 ヘリパッド「完了」後も
総額122億円
![]() (写真)「N1ゲート」(右)前に立つ警備員(左)=沖縄県東村高江(伊佐真次村議提供) |
辺野古新基地建設に伴う警備業務以上に税金のムダ遣いといえるのが、沖縄県東村高江の米軍北部訓練場のヘリパッド(着陸帯)周辺の警備業務です。防衛省沖縄防衛局によれば、ヘリパッド関連工事が完了したとされている2020年7月以降も継続され、16年7月以降の契約件数が11件、総額約122億円にのぼっています。
122億円は東村の24年度当初予算の約3倍に相当します。同村の人口は約1600人。日中も人通りは少なく、日没後はほぼ途絶えますが、日本共産党の伊佐真次村議によれば、ヘリパッド入り口の三つのゲート(メインゲート、N1、N4)には、24時間365日体制で警備員が立っています。伊佐氏は「本当に必要がない。『税金のムダ遣い』の一言に尽きる」と憤ります。
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しかし、同防衛局は、警備契約の更新を繰り返しており、昨年4月にも更新しました。現在の警備業務契約は今年3月末まで続きます。
伊佐氏は昨年12月の村議会一般質問で「警備の必要性があるのか」と質問。當山全伸村長は、北部訓練場では抗議活動者が出入り口等で通行を妨害する行為等が発生しているため「必要な措置をとっている」とする沖縄防衛局の回答を紹介しました。
伊佐氏は、現場では近年、大規模な抗議活動は行われておらず、監視活動が主だと指摘。防衛局は「妨害行為」を警備継続の言い訳にしているにすぎないと批判しました。