2024年12月11日(水)
草の根の運動 新たな決意の日
禁止条約“政府は参加を”
広島
![]() (写真)「核兵器のない平和な世界の実現を」と唱和する参加者=10日、広島市 |
広島市中区の原爆ドーム前で10日昼、日本被団協のノーベル平和賞の受賞を祝うヒロシマ市民アクションが行われました。被爆者など約120人が参加し、「核兵器禁止条約に日本政府は参加を」などのメッセージを一斉に掲げ、「核兵器のない平和な世界の実現を」と唱和しました。
ノルウェーのオスロで開かれる授賞式に合わせた呼びかけに、県原爆被害者団体協議会(佐久間邦彦理事長)と県原水協が賛同しました。
冒頭、原爆で命を奪われた人とすべての核被害犠牲者に黙とう。県原水協の神部泰代表理事はノーベル平和賞受賞を歓迎するとともに被団協の長年の活動に敬意を表明。来年の被爆80年に向けて、核兵器禁止条約、ノーベル平和賞受賞という二つの希望の光に依拠して、草の根から核兵器廃絶と被爆者援護・連帯の活動を強めようと訴えました。
リレースピーチで、自らの被爆体験を語った波田保子さん(88)は核兵器の被害について「人間として死ぬことも生きることも許さない」非人道的な兵器だと証言。被爆者の高東征二さん(83)は体内に取り込まれた放射性物質による内部被ばくについて「体内で放射線を出し続け、細胞の中のDNAを壊す」と告発しました。
日本共産党の大平喜信元衆院議員、藤井敏子、河村晃子両県議が参加しました。