2024年12月11日(水)
草の根の運動 新たな決意の日
受賞祝い原水協宣伝
東京
![]() (写真)参加者から受賞を祝う花を贈られる被爆者ら=10日、東京都千代田区 |
ノルウェー・オスロでノーベル平和賞授賞式が行われた10日、東京・御茶ノ水駅前で原水爆禁止日本協議会(日本原水協)が呼びかけて、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の受賞を祝う宣伝行動を行いました。東京の被爆者団体「東友会」などの被爆者や被爆2世が受賞の喜びを語り、参加者は、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名に取り組みました。
9歳のときに広島で被爆した髙木恭之さん(90)は「母親が原爆により亡くなった。親孝行と思って核兵器廃絶の活動をしている」と話しました。被爆2世の中山正雄さん(73)は、学生の時から平和の活動をしているといい、「親の体験を引き継いでいけるように被爆者の方々と一緒に活動していきたい」と語りました。
日本原水協の安井正和事務局長は、長崎の被爆者の横山照子さんの「ガザやウクライナなどの子どもたちが爆撃で傷ついている姿を見て、自らの体験を通して人類の危機を救おう」との言葉を紹介。「来年は被爆80年。核兵器のない社会に向けた新たな決意を固める日だ」と訴えました。
全労連の石川敏明副議長は「被爆の実相を訴え、署名を集め続ける草の根の運動を、ノーベル賞の選考委員会が評価した」と強調しました。
神奈川から被爆者の話を聞きに来たAさん(39)は「12歳のときに原爆のアニメを見てショックを受けた。自分なりに原爆の悲惨さを伝えていきたい」と話しました。