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2024年12月11日(水)

ノルウェー国会前 歌声響く

議員に折り鶴を手渡す

写真

(写真)ノルウェー国会前で核兵器廃絶をアピールする日本の被爆者、被爆2世ら=9日、オスロ市内(加來恵子撮影)

 【オスロ=加來恵子】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式に関連したイベントが9日、オスロ市内で行われました。国会前では被爆者、被爆2世、市民らがノルウェーの国会議員に折り鶴を手渡し、オスロ市庁舎前ではノルウェーの平和団体が主催するアートイベントで被爆者が紙芝居を交えて証言を行いました。

 国会前では、被爆者らが「原爆を許すまじ」をアカペラで歌いました。

 オスロ市庁舎前のアートイベントでは千葉県の被爆者団体友愛会の青木清子さんが被爆体験を証言。4歳の時、広島で被爆し、多くの知人・友人が被爆10~20年後に病気を発症し死んだと語り、放射能を体に取り込んだ人は見かけは健康でも、放射能の影響で命を失うと話しました。

 自身も25年前にくも膜下出血で搬送され、被爆の実相を伝える使命感をもったと語り、証言活動を続けていると話しました。

 原水爆禁止日本協議会の土田弥生事務局次長は、日本政府は被爆国でありながら核抑止論に固執していると批判。日本被団協とともに核兵器禁止条約への参加を求める署名を推進するなど日本の運動を紹介しました。米国「平和・軍縮・共通安全保障キャンペーン」のジョゼフ・ガーソンさんも米国の情勢などを発言しました。

 ノルウェーの平和団体や市民から、「何をすべきかを考える機会になる」などの発言がありました。


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