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2024年12月10日(火)

ノーベル平和賞授賞式

被団協代表団オスロ到着

ノルウェー 市民歓迎

写真

(写真)オスロ空港に到着してメディアに囲まれる被爆者ら=8日、オスロ空港(加來恵子撮影)

 【オスロ=加來恵子】日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞授賞式に合わせて日本を出発した被爆者、被爆2世などからなる代表団がオスロに8日、到着しました。飛行機内ではノルウェーの市民から「被爆者の方ですか。ようこそノルウェーへ。授賞式に来られたんですよね。ノーベル平和賞の受賞おめでとうございます」と歓迎の言葉をかけられました。

 広島の被爆者・森川高明さんは、笑顔で歓迎を喜びつつ、ノーベル平和賞受賞について「喜んでばかりはいられない」と語ります。「被爆者が高齢化しているいま、被爆者がいなくなったときに誰が被爆の実相を語るのか。戦争を起こすのは為政者であり、その犠牲になるのは国民です。政治家の責任は重い」と核兵器廃絶が遠い道のりであることや、戦争が終わらないことへの不安を語りました。

 被爆者の西本多美子さんは2人の付き添いに支えられオスロに到着。「日本被団協の顧問だった岩佐幹三さんも亡くなり、多くの被爆者が高齢で亡くなりました。差別と偏見の中、被爆者と名乗ることは本当に苦しいことでした」と語り、共に活動をした仲間や支援者に思いをはせました。

 参加者は、たくさんの折り鶴のレイなどを被爆者や支援者から託されており、国会議員や平和団体、市民に渡し、核なき世界の実現を呼びかけることにしています。


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