2024年12月7日(土)
韓国大統領弾劾案 きょう採決
民主主義のために 日常取り戻すために
国会前 市民が集会
|
【ソウル=栗原千鶴】韓国の市民団体は6日、国会前で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求める集会を開催しました。ろうそくを手に人々が集まり、歌をうたい、意見表明しました。市民らは「尹錫悦を弾劾しろ」「逮捕しろ」などと唱和しました。
国際NGOのYWCA活動家は3日夜の「非常戒厳」宣言をニュースで見て、あまりにも非現実的な状況に驚いたといいます。「権力を乱用し、市民の安全を脅かす、そんな大統領のいる国に住みたくない。与野党を超えて民主主義のために、弾劾に向けて国会議員は動いてほしい」と要求。「世界が見て、連帯している。私は立ち止まりません」と語りました。
軍人権センターのイム・テフン所長は、「戒厳令は解除されたが、軍人はまだ待機させられている。この状況について『2次、3次の非常戒厳があるのではないか』という問いに、国防部は『そんなことはない』と言った。しかし、信じられるでしょうか」と力を込めます。イム氏は「尹錫悦を退陣させて、われわれも日常をとりもどそう」と話しました。
仁川市からきたキム・ミンヒさんは、「事実を知った時は怖いというより、怒りの方が大きかった。民主主義の破壊は許せません。彼はすでに私たちの大統領ではありません」と語りました。