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2024年11月24日(日)

“野心的”プラ条約を

WWF声明 「汚染根絶合致せず」

 韓国のプサンで25日から「プラスチック汚染を根絶するための国際条約(国際プラスチック条約)」の文書制定に向けた最終の第5回政府間交渉委員会(INC―5)が開かれます。世界自然保護基金(WWF)は22日、各国政府に対して、最も緊急でインパクトの大きな管理措置に焦点を当てた、野心的な条約に合意するよう求める声明を発表しました。

 声明は、INC―5が、国際プラスチック条約文書をまとめるのに当たって最後の交渉機会となる、極めて重要な会合であるにもかかわらず、開催に際して議長から提示された条約案は、プラスチック汚染を根絶させるという目的には合致していないと指摘。各国政府は2022年、第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5・2)で、プラスチック汚染を根絶させるために法的拘束力のある国際枠組みを作ることに合意しており、INC―5では、その約束を果たす必要があると強調しています。

 具体的には、(1)有害なプラスチック製品や懸念ある化学物質の禁止・段階的禁止(2)削減・リユース・安全なリサイクルを確実に行うための製品設計の国際基準と、サーキュラーエコノミーへの転換に必要なシステムの構築(3)すべての国が条約を効果的に実行するための、予測可能かつ適切、平等、アクセス可能な金融サポート(4)継続的に条約を強化するメカニズム―の4項目を世界共通の義務的措置として条約に含めるよう求めています。


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