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2024年11月12日(火)

辺野古弁護団に助成金

「沖縄の未来切り開く」

「平和活動奨励基金」

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(写真)助成金の目録を受け取る池宮城紀夫弁護団長(左)ら=9日、那覇市

 沖縄を代表する現代史研究者の故・新崎盛暉氏とその賛同者らが、平和活動を進める団体などの取り組みを助成するために創設した「新崎盛暉平和活動奨励基金」の2024年度助成金授与式が9日、那覇市で開かれました。名護市辺野古の米軍新基地建設阻止を求める住民訴訟などを原告とともにたたかう弁護団に対し、60万円が交付されました。

 池宮城紀夫弁護団長は「沖縄の未来を切り開くたたかいとして頑張っている。評価していただき非常に光栄です」と語りました。

 住民が原告として現在争っている新基地建設の阻止を求める訴訟の意義を考えるシンポジウムで、弁護団の中村昌樹弁護士が裁判の経過を報告。県が国を訴えた例も含め新基地建設をめぐる訴訟は、原告適格(原告となって訴訟を争う権利)がないとして、何度も県や住民側の訴えが門前払いにされ続けたことを説明しました。

 しかし、県の埋め立て承認撤回処分を取り消した国側の裁決は違法だとして、住民が撤回の効力の回復を求めた訴訟の控訴審で、裁判所に原告適格を有すると認めさせた画期的判決を勝ち取ったことを紹介。国の裁決自体の違法性を問うことが可能となった意義を強調しました。

 徳田博人琉球大学教授は「われわれのたたかいは、戦争を起こさせず、一人ひとりを大切にする社会をつくっていくのにつながる」と力説しました。


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