2024年11月12日(火)
首相指名決選投票 無効票84
共産党は立民・野田氏
30年ぶり実施
総選挙で自民・公明の与党が少数となるもと、11日に行われた衆院の首相指名選挙は、30年ぶりに決選投票となりました。1回目の投票では誰も過半数を獲得できず、1回目の投票で1位の石破氏と2位の立憲民主党・野田佳彦代表との決選となりました。
日本共産党は決選投票で野田代表に投票しました。日本共産党の田村智子委員長は党議員団総会でのあいさつで、立民の野田代表から決選投票での協力の要請を受け、総選挙で示された民意に応えて裏金問題の真相解明と企業・団体献金の全面禁止を行うことで一致したと発言。健康保険証廃止の凍結や選択的夫婦別姓制度の実現、大学学費値上げストップなど緊急の要求を進めることでも前向きの協議となったとして「『自公政権ノー』という民意に応え、野田代表に投票する」と表明しました。
衆院本会議での首相指名の決選投票は、投票総数465票で、石破氏221票、立民の野田氏が160票、無効票が84票でした。日本維新の会は馬場伸幸代表、国民民主党は玉木雄一郎代表に無効票を投じました。れいわ新選組なども自党議員に無効票を投じました。
これら各党は総選挙で有権者が下した自民・公明両党に対する審判に反し、結果的に石破政権の延命に手を貸したといえます。