2024年11月6日(水)
2024米大統領選
ハリス・トランプ氏 最後の訴え
大接戦 投票始まる
【ワシントン=洞口昇幸】米大統領選は5日、全米各地で投票が始まりました。大接戦を続けてきた与党民主党候補のハリス副大統領(60)と野党共和党候補のトランプ前大統領(78)は、前日の4日、勝敗を左右する激戦州を回り、最後の訴えを行いました。開票は5日夜(日本時間午前)から始まります。
7月にバイデン大統領の再選断念を受けて民主党候補になったハリス氏は、七つの激戦州の中でももっとも選挙人の数が多い東部ペンシルベニア州の主要都市を回りました。
ハリス氏は演説で中間層強化などを強調。「恐怖と分断に駆り立てられた政治に終止符を打つ機会だ」「全国民の大統領になる」と訴えました。ロイター通信によると、ハリス陣営は最終盤、各激戦州でボランティアを組織し、戸別訪問を強化しました。
一方、トランプ氏は、ペンシルベニア、南部ノースカロライナ、中西部ミシガンの3州を回りました。
トランプ氏は演説で、ハリス氏が当選すれば経済状況はさらに悪くなると主張。自分に投票すれば「食料品は安くなり、給料は高くなり、街は安全になり、未来はかつてないほど明るくなる」と語りました。
選挙情報を発信する米フロリダ大学の「選挙ラボ」によると、期日前投票を済ませた有権者は4日午後時点で、約8270万人。内訳は期日前に投票所に足を運んだ人が約4490万人、郵便投票が約3780万人です。
支持率がほぼ拮抗(きっこう)するなか、郵便投票の開票作業に時間がかかるなどすれば勝者確定に数日かそれ以上を要するとの見方が出ています。前回2020年の大統領選では郵便投票の一部の開票が遅れ、バイデン現大統領の当確が報道されたのは投開票日の4日後でした。