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2024年11月5日(火)

声あげれば変えられる

東京 よりよい保育を 大集会

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(写真)よりよい保育を求めてパレードする集会参加者=4日、東京都中央区

 「もっと増やして子ども予算! 本気で改善 基準と賃金!」を合言葉に、「すべての子どもによりよい保育を!」大集会(同実行委員会主催)が4日、東京・日比谷野外音楽堂で開かれました。全国から保育者、子ども、保護者ら1800人が参加し、銀座の街をパレードしました。

 埼玉県秩父市・くわの実保育園の保護者は、3歳の娘と一緒に。「少子化を理由にせずに、子どもに関わること、特に命を守る保育士の賃金を上げてほしい」と話します。

 福井県敦賀市の女性(72)は、東京に住む娘一家と参加。「34年間保育士として働き、保育運動をしてきました。子どもの権利条約にのっとり、未来をつくる子どものために国や自治体の予算を増やして」

 全国保育団体連絡会事務局次長の井上晶子さんが基調報告をしました。4・5歳児の保育士配置基準が76年ぶりに改善されましたが、「基準が変わっても、保育士が増えた実感がないという声もある」と指摘。「保育制度が始まって以来、保育者や保護者が声を上げ続けて、保育所増設や保育料無償化を実現させた。声を上げれば変えられる。あきらめずに続けよう」と呼びかけました。

 各地から運動や願いが報告されました。

 愛知県犬山市の犬山さくら保育園園長は、保育士を募集しても集まらない園経営の苦労を。「もう1人保育士がいたら、子どもは豊かな保育を受けられ、職員は働きやすくなる。保育士の処遇と賃金を上げて、働き続けられるようにしてほしい」

 茨城県日立市で子どもを民間保育園に通わせる女性は、園や保育士の懸命な頑張りで保育が守られ、保護者は支えられていると発言。「税金は戦争の準備ではなく、命を守り育む、よりよい保育環境の実現に使うべきです」

 「こども誰でも通園制度」の試行的事業の実態も。「小さな子どもを預かるには、経験のある専任の保育士が必要。子どもは荷物ではない。予算と保育士、本格実施前のしっかりした準備が必要」と保育士が訴えました。


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