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2024年11月4日(月)

最低生計費 若年単身世帯「月27万円」

最賃全国一律大幅引き上げと中小企業支援要求

埼労連試算

 埼玉県労働組合連合会(埼労連)は10月31日、「2024年埼玉県最低生計費試算調査」の結果を発表しました。さいたま市で暮らす25歳の単身世帯の場合、月27万円が必要だと明らかにしました。

 調査は今年4月から、生活実態や持ち物などを聞くアンケートを埼労連に加盟する組合の労働者らに配布し、2047人が回答。今回の結果は、このうち10~30代の1人暮らしの153人の回答を分析したものです。

 これによると、男性で月27万4690円、女性で月27万4152円(いずれも税・社会保険料込み)が必要との結果が出ました。埼労連は16年にも同様の調査を行い、その時の結果と比較すると13・6%上昇したといいます。

 埼労連は、今回の試算結果からみると、最低賃金は少なくとも時給1500円、人間らしい労働時間も加味すれば時給1800円以上必要だと指摘。埼玉県は10月から最賃が50円引き上げられたものの、1078円となっています。

 調査結果について埼労連は、過去の調査結果と比較すると物価高の影響から、食費、教養娯楽費、水光熱費が顕著に上がっていると分析。ほかの地域の調査結果からみても、最低生計費には地域差がないとして、最低賃金の全国一律での大幅引き上げとともに、中小企業支援を求めています。


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