2024年10月25日(金)
きょうの潮流
入院中でも施設入所中でも投票はできます。一刻も早く手続きを―。新潟市の小川マキさんが本紙20日付「読者の広場」に投稿した思いを語ります。「赤旗」読者の中に悩んだり困ったりしている人がいるだろうと▼都道府県の選管が指定した病院や入所施設に入っている人はそこで不在者投票をすることができます。亡くなった小川さんの夫は入院中に3回選挙を経験▼院内の投票所に行くのが困難でも事前に依頼し、ベッドの上で投票することに。本人が口頭で伝えた名前を事務の人が代理記載しました。名前を伝えられるか心配した小川さんは練習を促しましたが、本人はしないまま本番に▼当日は長い時間待ってもらったけど、小選挙区候補の名前が出てこずに棄権。無念の思いはどれほどだったか。比例も棄権になるかと思ったところ本人は小さな声で共産党と。そのときの小川さんたちの気持ちに思いをはせると一票の重みを感じずにはいられません▼「指定施設はおおむね50床とされてはいますが、院長や施設長の意思があり、選管からの許可があれば50床未満でも可能です」と話す障害をもつ人の参政権保障連絡会の高梨恵子さん。「指定施設でも、みずから投票する意思を伝えることが大事」とも▼軽度知的障害のある男性が10年ほど前、千葉県内の病院に入院。投票したいと伝えると、病院側は、他の患者にも不在者投票のアナウンスをしました。男性は他の患者から感謝されたとか。今回の総選挙、大事な2票で政治を変えたい。








