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2024年10月24日(木)

あかみね候補の「宝の議席」必ず

奮闘が勝敗に直結 「三日攻防」に突入

自民陣営の攻勢上回る奮闘こそ

 「オール沖縄」代表の、あかみね政賢候補(日本共産党)が必勝をめざす衆院沖縄1区(那覇市、南部離島7町村)は、自民候補との1票を激しく争う大接戦のまま、24日から最終盤の奮闘が勝敗に直結するとされる「三日攻防」に突入します。岸田文雄前首相が23日、テコ入れに訪れるなど、自民候補の陣営は政府・自民党本部も総がかりで企業の締め上げを行い、必死で取り組みを強めています。あかみね候補の「宝の議席」を再び勝ち取るには、投票箱が閉まるまで相手の攻勢を上回る奮闘ができるかどうかがカギになっています。

自民“大物”次々と

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(写真)訴える「オール沖縄」1区代表の、あかみね政賢候補=23日、那覇市

 「小選挙区で1票差でも勝ち抜く」―。2014年にオール沖縄が誕生して以降の3度の衆院選で、あかみね候補に敗れ、比例復活に甘んじてきた自民前職の国場幸之助氏=公明推薦=は18日、県庁前での集会で声を張り上げ、1区の議席奪取に執念を見せました。

 沖縄1~4区で、あかみね候補ら名護市辺野古の米軍新基地建設反対を掲げるオール沖縄の4候補が全員勝利に向けて奮闘する中、自民候補の各陣営では、菅義偉元首相が22日に3区の集会で訴え。23日にも、岸田前首相が経済界・企業関係者を集めた那覇市の会合で、国場氏への支援を呼びかけました。自民党の小泉進次郎選対委員長も同日、2、3両区の自民候補の集会で演説するなど、大物が続々とテコ入れに押し寄せています。

 辺野古新基地ノーの民意を押しつぶすために、オール沖縄を打倒しようとする狙いがあるのは明らかです。

 1区における過去3回の衆院選は、あかみね、国場両氏のほか、無所属元職の下地幹郎氏(汚職疑惑で維新を除名され、前回は比例復活できずに落選)の主要3人が争ってきました。

 17、21年の選挙はいずれも、あかみね氏が保守・革新の垣根を超えたオール沖縄の団結の前進を力に、前回から着実に得票を伸ばしました。一方、国場氏は微増にとどまり、下地氏は3回とも、あかみね氏に大きく水をあけられてきました。

“ぐるみ選挙”展開

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(写真)声援に応える(左から)糸数慶子元参院議員、玉城デニー知事、あかみね候補、田村智子共産党委員長、高良鉄美参院議員

 しかし、今回も同じ3人の主な顔ぶれとなった選挙戦で国場氏の陣営が勢いづく理由の一つに、那覇市政の変化があります。2年前までオール沖縄だった市政が、反オール沖縄に代わったからです。

 自公推薦で当選した知念覚市長は今回、国場氏のテコ入れに奔走。オール沖縄の支持層が厚い地盤で切り崩しの激しい動きを見せています。

 また自民党は、議席を増やした6月の県議選を成功体験として、本土の大手企業も総動員した“ぐるみ選挙”を猛烈に展開。「企業が動ききったら勝つ」(自民党関係者)と気勢を上げています。

 「比例は公明」とのセット戦術で、公明運動員が何度も訪ねてくるなど、期日前投票への激しい動員を徹底。各投票所の周辺で、多くの人が仕事を終えて帰宅する時間帯に、知念市長らがマイクを握って投票を呼び掛けるなどの作戦も強めています。

米国従属に審判を

 一方、票の争奪戦が激しくなる中でも、対話と「折り入って」作戦に打って出れば、あかみね候補への支持が党派を超えて広がる状況です。「県議選では(共産党支持を)断ってしまったが、今回は、あかみね候補を応援している」との声のほか、「軍事費を減らして福祉の予算を増やすのが政賢さん」と訴えると、3票あるとの返事などが寄せられています。

 あかみね候補を支える「オール沖縄・1区の会」共同代表らは21日、連名で「宝の議席」の死守へ奮起を訴え、最後まで全ての知人への声かけなどを呼びかける緊急の訴えを出しました。

 あかみね候補も声をからしながら連日、全力で街頭から訴えを続けています。23日も那覇市内各地で演説し、日本政府が米兵による少女暴行事件を隠蔽(いんぺい)したことなどを糾弾。「アメリカに従属し、県民の人権を虫けらのように扱う。こんな政治に選挙で審判を下し、終わらせよう」と力を込めました。

 あかみね候補が勝利すれば、かつて強権で沖縄選出自民党国会議員に辺野古反対の公約を撤回させた石破首相と、圧力に屈した国場氏らに怒りの審判を下すことになります。また、展望のない辺野古新基地建設は中止させる断固とした県民の民意を示すなどの大きな意義があります。

小池書記局長 きょう駆ける

 日本共産党の小池晃書記局長は「三日攻防」初日の24日、あかみね候補の押し上げとオール沖縄候補の全員勝利を訴え、那覇市内各所を駆け巡ります。


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