2024年10月23日(水)
中国名指し 日米司令官 軍事一辺倒
沖縄などで きょうから共同演習
最大規模の日米共同統合実動演習キーン・ソード(KS25)が23日から沖縄県など南西諸島を中心に実施されます。これに先立ち、日米の司令官による共同記者会見が22日、米海軍佐世保基地(長崎県佐世保市)を母港とするドック型輸送揚陸艦サンディエゴで行われました。吉田圭秀統合幕僚長は南西諸島での演習の意義を問われ、中国による領海・領空侵犯などに繰り返し言及。共同演習で特定の国を名指しするのは異例です。
吉田氏は台湾有事を念頭に、「わが国周辺地域でウクライナと同様の事態が起きる可能性を排除できない。こうした事態を抑止する必要がある」と述べ、軍事一辺倒の姿勢を示しました。ケーラー米太平洋艦隊司令官は、中国を念頭に、同盟国と同志国の連携で「いかなる競合国も凌駕(りょうが)する」と言及。日米欧を中心に対中国包囲網をつくり、軍事ブロックを強化する狙いです。
KS25は、23日~11月1日に23都道府県で実施。特に南西諸島では日米のミサイル部隊やオスプレイによる訓練が行われます。平時から自衛隊などが利用する「特定利用空港・港湾」を含む12の空港、20の港湾も米軍・自衛隊が利用します。総選挙(27日投票)で、周辺国との緊張を生む軍事による対抗か、平和外交かが問われます。








