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2024年10月21日(月)

きょうの潮流

 まさに武器の見本市でした。人工知能を搭載した戦闘支援の無人機や大小のドローン。軍事用のヘリや戦車の部品。建物がミサイルで爆破される映像まで流れて▼都内で開かれていた国際航空宇宙展です。イスラエルの軍需最大手や、武器輸出を国連の専門家から名指しで批判された米英の軍需企業も出展。「子どもを殺すな」と、ガザ虐殺への抗議が会場に響く中での開催となりました▼日本がイギリス、イタリアと共同開発を進める次期戦闘機の模型も展示。共同のブースには2035年までに運用をめざす年表も示されていました。これまで国是としてきた武器輸出の禁止も、憲法もくつがえす死の商人への仲間入り。それを堂々と▼この共同開発を推進するための条約には自民、公明をはじめ立民や維新、国民の各党が賛成。共産党は反対しました。憲法の平和主義と立憲主義を根底から壊すとして▼安倍政権以降、戦後の平和の歩みを次つぎと踏み外し、戦争する国づくりを推し進めてきた自民党政治。石破首相もすでに危険な軍事突出ぶりを表しています。物価高で国民が苦しんでいるときに大軍拡も増税もお構いなしの政治を許すのか。野党の中にも軍拡そのものを容認・推進する主張があるなかで、反対を貫いているのが共産党です▼残り1週間の総選挙。平和国家としての道を守るのか、死の商人国家へと堕落していくのか。政府が後援した先の展示会では、日本はそうならないでという声が上がりました。「だれも殺さないで!」


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