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2024年10月19日(土)

維新も企業・団体献金に依存

恥ずべき馬場代表の虚偽説明

 「結党以来、企業・団体献金をもらっていない」「企業・団体献金を受け取っていないのは、数ある政党の中でも維新だけだ」。日本維新の会の馬場伸幸代表が衆院選公示(15日)以来繰り返してきた演説ですが、三つの点で重大な虚偽であることは明らかです。

 第一に、日本共産党が企業・団体献金を受け取らず、その政治資金パーティー券購入を含む企業・団体献金の全面禁止法案を国会に提出してきたことは周知の事実です。

 第二に、維新はその地方組織や役員も含め、形を変えた企業・団体献金である政治資金パーティー収入の恩恵を受けてきた政党だということです。

 維新の国会議員団政調会長などを歴任してきた浅田均参院議員の資金管理団体「浅田会」の2022年の政治資金収支報告書によれば、同会の政治資金パーティーで運送会社から45万円の「対価」=パーティー券収入を受け取っています。

 また、大阪維新の会の19年の政治資金収支報告書によると、同年9月12日に開いた政治資金パーティーで建設会社や医療法人、学校法人のほか、大阪府薬剤師連盟と大阪宅建政治連盟から計218万円の「対価」の支払いを受けています。

 大阪維新の会は、日本維新の会の各支部にも「寄附金」名目で資金を横流し、逆に日本維新の会大阪総支部から19年だけで2500万円の「寄附金」を受け取るなど財政的にも実質的に一体で、決して「別組織」とは言えません。実際、日本維新の会の公式ウェブサイトでは、同党大阪総支部として大阪維新の会のサイトへのリンクが張られています。

 第三に、維新は今年6月に自民、公明両党が強行した抜け道だらけの改定政治資金規正法に企業・団体献金禁止を盛り込まないことで合意し、衆院で賛成しました(参院では反対)。企業・団体献金に依存し続けたいというのが維新の本音です。

 こんな虚偽の説明を代表自ら堂々と振りまいているのは、数ある政党のなかでも維新だけでしょう。(信)


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