しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年10月18日(金)

靖国神社に真榊奉納

「明らかな侵略戦争」

石破首相 自身の発言投げ捨て

 石破茂首相は9月の総裁選期間中、「天皇陛下がお出ましにならない、ご参拝にならない、そういうところに、私が行こうとは思わない」(産経YouTubeチャンネル)として、総理になっても靖国参拝は行わないと明言していました。石破氏は以前から、負けるとわかっていて日本を戦争に導いた戦争指導者=A級戦犯を「神」として合祀(ごうし)する場所は参拝しないという持論を展開してきました。

 靖国神社の祭事に真榊(まさかき)を奉納することは神社の祭事に最高の尊敬を示すもので、参拝に準ずる行為です。言行不一致が相次ぐ石破首相に、重大な言行不一致が新たに加わりました。

 石破氏はかつて「最近は、自民党の若い議員を見ても、怖い。過去の戦争を『すべて正しかった』と考えていて、頭は大丈夫かと疑いたくなる。日中戦争は明らかに侵略戦争だし、韓国併合は植民地化(だ)」(「毎日」06年9月23日付鳥取版)とまで述べていました。

 靖国神社は、過去の戦争を「自存自衛の正義の戦争」として「すべて正しかった」と肯定・美化する宣伝センターです。同神社の秋の例大祭に真榊を奉納した石破氏に、「頭は大丈夫か」という自身の言葉がブーメランのように戻ってきて突き刺さります。

 権力維持のためなら言行一致という政治家の基本道徳を平気で投げ捨てる、醜い自民党政治の本質があらわれています。


pageup