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2024年10月18日(金)

きょうの潮流

 歌手の福山雅治さんには、ふるさと長崎への思いが詰まった「クスノキ」という曲があります。原爆によって幹が折れ、黒焦げになりながら、奇跡的によみがえった山王神社の大樹を歌ったものです▼生きとし生けるすべての命が、平等に生きられることを願ってつくった曲。長崎で先日開いたコンサートでも思いを込めて歌い上げました。被団協のノーベル平和賞受賞を祝福しながら▼「非常に大きな意味がある。平和にたいする思いが一歩前進した」。若者も多い客席に福山さんは語りかけました。映画「この世界の片隅に」で、すず役を演じた俳優のんさんも受賞を喜ぶ手記を。「これをきっかけに『核兵器は絶対にダメ』だということが世界に伝わりますように」と▼核兵器の非人道性を改めて世界に問うた今回のノーベル平和賞。国民の関心を高め、いままた核の脅威が広まる情勢のもとで、二度と使われてはならないという「核タブー」の重要さを国際社会に訴えました▼一方で被爆国日本の政府といえば石破首相をはじめ、核を持つ国と同じ考えに。いざという時には核兵器を使用する抑止論にしがみついたままです。被爆者の長年の願望が実った核兵器禁止条約にも背を向けて▼その自民党政治と対極をなすのが日本共産党です。被爆者や草の根の市民とともに一貫して核なき世界を実現するために力を尽くしてきました。国際社会に働きかけ核禁条約の成立にも貢献。対話による平和を呼びかける姿は、被団協の歩みと重なります。


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