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2024年10月17日(木)

比例ブロックの様相

北陸信越ブロック(定数10) 能登復興へ党の議席必要

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(写真)藤野やすふみ候補

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(写真)平あや子候補

 北陸信越ブロックの日本共産党は藤野やすふみ=元=、平あや子=新=の両候補を先頭に、前回失った比例議席を必ず奪還しようと奮闘しています。

 2021年の総選挙での北陸信越ブロックの比例得票は22万5551票でした。議席獲得のための得票が、1支部当たり15票足りませんでした。さらに同ブロックは、今回から定数が1議席減少。5県の共産党は比例の得票目標を37万8000票とし、議席奪還へ全力の構えです。

 ブロック責任者の鮎沢聡・長野県委員長は「今こそ議席獲得のチャンス。能登地震と豪雨災害、原発ゼロ、裏金問題追及のためには北陸信越に共産党の議席が必要だ」と各県に呼びかけています。

政府交渉10回超

 元日に発生し、いまだ復旧・復興が遅れている能登半島地震。藤野候補は、石川県内に設置した党と民主団体が共同してつくる「能登半島地震被災者共同支援センター」の責任者として救援活動や現地調査を重ね、断水や医療・介護の逼迫(ひっぱく)など被災者の苦しみを伝え、改善を求める政府交渉は10回を超えました。

 小池晃書記局長を迎えた長野県諏訪市の街頭演説に立った藤野候補。石川・能登豪雨災害で二重に苦しむ被災者の実情を語り「今こそ被災者に絶望でなく、希望を届ける政治を。何としても国民の苦難軽減に取り組む共産党の議席を北陸信越に取り戻す」と訴えました。演説を聴いた同市の男性(80)は「軍事費に43兆円も使う予算の使い方を福祉、農業に向けるよう改めてほしい」と共産党への期待を寄せました。

 新潟市議を2期務めた実績を持つ平候補も、各県で訴え抜いています。長野県内の4市を駆けたキャラバン宣伝では「裏金や統一協会の問題で腐り切った自民党政治を、共産党の躍進で変える」との訴えに、足を止めて聴き入る市民の姿が見られました。

定数1減の激戦

 前回当選者は自民6、立民3、公明・維新各1で裏金・統一協会に関与する議員は6人。定数1減となる今回、他党も奔走しています。自民党は長野に石破茂首相、石川に森山裕幹事長と幹部を総動員しています。立憲民主党は連合との関係を強化。公明党は自民支持者に比例票の協力を求め、維新は1議席増を狙い、国民民主、社民、参政、れいわの各党も比例候補を擁立しました。

 超短期決戦のなか、共産党の支部・後援会は「折り入って作戦」で担い手を増やす活動に全力を挙げています。石川県の能登地区では9月、能登豪雨災害を乗り越えて日刊紙、日曜版、党員すべてで増勢するなど、勢いを見せています。「裏金や統一協会の問題を厳しく追及する共産党の議席が、今こそ必要」と支持拡大に奮闘しています。


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