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2024年10月16日(水)

中小企業の賃上げ支援を

“憲法に追いついていない政治変える”

ニコニコ動画で田村委員長

 日本共産党の田村智子委員長は13日夜に行われたインターネット番組「衆院選2024 ネット党首討論」(ニコニコ動画)に出演し、賃上げなどの経済政策と憲法改定について各党の代表と議論しました。

 田村委員長は、各党が経済政策を巡って賃上げに言及したことを受け、「中小企業での賃上げが鍵」と指摘。財源案として、内部留保への時限的な課税で、「中小企業の賃上げの直接支援に回す。5年間で10兆円の規模」となると提案しました。他党から中小企業への直接支援の具体策を質問された田村氏は「赤字でも支払いが義務付けられるのが社会保険料。この事業主負担の減免は有効な政策だ」と答えました。

 また、田村氏は「労働時間の短縮が豊かな経済にとっては必要だ」と主張。若者が欲しいものの1位がお金、2位が時間、3位が自由という調査を紹介し、「賃上げと一体に、働く時間を短くし、自由な時間をみんなが手にできるような社会をつくって豊かな経済にしていきたい」と述べました。

 憲法をテーマにした討論で、田村氏は「集団的自衛権の行使容認、敵基地攻撃のミサイル配備、大軍拡。憲法を踏みにじるものだ」と厳しく批判しました。その上で「今求めるのは憲法に追いついていない政治の構造を変えることだ」と主張しました。

 「個人の尊重」「法の下の平等」をあげて、「性別、あるいは社会的身分などで差別されないとされながら、女性に対する男女賃金格差、間接差別がまん延している。また選択的夫婦別姓も認められず、結婚して婚姻届を出した夫婦のうち96~97%で、女性が名前を変えている」と述べ、「憲法が定める基本的人権と、まともに向き合わない政治をいつまで続けていくのか。変えるべきは憲法ではない。憲法に追いついてないこの国の政治の遅れの方を大いに議論して変えていくことが求められている」と訴えました。


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