2024年10月16日(水)
頑張れば頑張っただけ結果につながる総選挙
――日本共産党躍進へ、いま主体的活動の大飛躍が必要です
10月14日 日本共産党中央委員会常任幹部会
(1)
全党の同志のみなさん。いよいよ総選挙が公示されます。
すでに選挙戦は大激戦の様相を呈していますが、今度の総選挙の特徴は、一言で言えば、頑張れば頑張っただけ結果につながるということにあります。選挙のなかでは、大逆風のもとで、頑張っても、頑張っても、結果につながらない選挙もあります。しかし、今度の選挙は、党の訴えが届いたところでは、どこでも熱い共感と支持が広がっています。私たちの頑張りいかんでは、躍進をつかむことができる、チャンスの選挙です。
問題は、党の主体的活動が、チャンスを生かすような到達になっていないことです。
常任幹部会として、現在の情勢の全体の特徴、わが党の主体的活動を分析し、現在の到達は、比例代表で前回獲得した得票と議席を維持する地点に届いておらず、このまま推移するならば、議席を後退させる危険があると判断したことを、率直にお伝えしなくてはなりません。
投票日までの12日間、全党のみなさんの大奮闘によって、この現状を打開し、党の躍進を必ず勝ち取るために、この訴えをお届けするものです。
(2)
選挙戦の情勢全体をみると、自民党は、「疑惑隠し」「争点隠し」で解散・総選挙にうって出て、議席を獲得しようとの作戦に出ましたが、もくろみどおりいかなくなっています。一連の論戦をつうじて、石破政権の正体が、裏金問題での無反省、国民の生活苦への無為・無策、外交なしの軍事一辺倒など、行き詰まった安倍・菅・岸田政権の継続にすぎないことが明らかとなり、国民的批判によって早くも追い詰められつつあります。自公の最悪の補完勢力――維新の会も、カジノ・万博の大破綻、維新などが推薦した兵庫県知事のパワハラ問題などで国民的批判にさらされています。
これらの勢力とは対照的に、日本共産党の先駆的立場が、あらゆる分野で光っています。裏金問題で自民党をここまで追い詰めてきたのは、わが党と「しんぶん赤旗」の奮闘です。暮らしと経済の問題でも、わが党は、「暮らし最優先で経済を立て直す」抜本的な転換策を掲げ、最低賃金引き上げの問題では、中小企業への直接支援という一番のポイントを握って、攻勢に立っています。「自由な時間」を拡大しようという新しい提起が、多くの人々の心に深く響いています。日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことに喜びがはじけています。核兵器問題が総選挙の大争点に浮上するなかで、「核抑止論」との決別を迫り、核兵器禁止条約の批准を求めている日本共産党の値打ちが光っています。外交の力で平和をつくる「東アジア平和提言」が内外で力を発揮しています。
国民の利益にかなった党の先駆的立場がきわだち、訴えれば訴えるだけ支持が広がる。これが論戦の特徴です。このことに確信をもって、宣伝・組織活動の一大飛躍を必ずつくりだそうではありませんか。
(3)
どうやって躍進への道を開くか。
最大のカギは、3中総決定がよびかけているように、すべての支部・グループと党員が総決起するとともに、「折り入って作戦」、SNSの発信、ボランティアの組織など「国民とともにたたかう選挙」にしていくことにあります。3中総決定を徹底し、総選挙の情勢の特徴をすべての党員、後援会員、支持者に語り広げ、その力を総結集して活動の大飛躍を起こそうではありませんか。
「比例を軸に」を貫き、比例代表で「650万票、10%以上」の得票目標を正面にすえつつ、比例代表選挙が一票一票、しのぎをけずるたたかいであることを前回総選挙の結果を思い起こして共通の認識にするとともに、議席獲得・議席増のためにどれだけの支持の広がりが必要なのかを、全党の自覚にして奮闘しようではありませんか。全国から支援を集中し、沖縄1区の勝利を必ずつかみとろうではありませんか。
今回の総選挙で、わが党は、小選挙区で、前回の2倍となる213選挙区に候補者を擁立してたたかいます。全国各地で、「今度は自分たちの候補者でたたかえる」ことへの喜びと決意が広がっています。この新しい条件もフルに生かして、宣伝カー、選挙はがき、法定宣伝物など、可能性をくみつくしたたたかいをやり抜こうではありませんか。公示後はじまる政見放送の回数が大きく増えます。みんなで見て、「ご覧になりましたか」と声をかけ、大きく支持を広げようではありませんか。
選挙は、最後まで頑張りぬいたものが勝利をつかむことができます。わが党にとって「風頼み」の勝利はなく、「風」を自ら起こすという決意にたった奮闘によってのみ、躍進をつかむことはできます。日本の進路を左右する歴史的政治戦に、すべての同志のみなさんが悔いなく立ち上がることを強く訴えるものです。