しんぶん赤旗

お問い合わせ

日本共産党

赤旗電子版の購読はこちら 赤旗電子版の購読はこちら
このエントリーをはてなブックマークに追加

2024年10月14日(月)

きょうの潮流

 住宅地にいくつもある芝生の公園でボール遊びに興じる子どもたち、公共の安いテニスコートもここかしこに。スポーツに“優しい”豪州の記憶はいまだ鮮明です▼驚いたのは新聞記者が午後5時に退社し、プールで悠々と泳ぐ姿。「いつものことだよ」と聞いて2度びっくり。あれから20年余、日本ではまだまだ遠い風景です▼きょうは「スポーツの日」。国は毎年、国民の「スポーツ実施率」を公表しています。「成人の週1回以上スポーツする割合」は52%。実感とはだいぶ異なりますが、それはさておき、目に止まったのは20代から50代の働く世代の実情です▼平均より約10ポイントも低い。注目は「できない理由」です。「仕事や家事が忙しいから」が最も多く、30代では「子どもに手がかかる」と合わせ7割超にも上ります。日常生活からスポーツが奪われています▼気になって豪州のスポーツ実施率を調べてみると81%とあります。上には上がありフランス82%、デンマークは95%もありました。労働時間をみてふに落ちました。いずれも日本と比べて年間300時間余も短いからです▼日本に「スポーツ基本法」ができて10年余。スポーツを「権利」と初めて明記したものの、国は施設も働く環境も整える気はありません。スポーツは健康を支え、生活に潤いをもたらし、豊かな人間性を育みます。労働時間の短縮で生まれる自由な時間がその“源泉”です。日本共産党が提案する「自由時間拡大推進法案」が打開への切り札となります。


pageup