2024年10月8日(火)
比例予定候補駆ける
四国(定数6) 白川よう子さん(58)=新=
誰もが幸せに 諦めない
演説で、入党した自身のきっかけや生い立ちを語っています。
生まれ育った徳島県の病院に勤めていた20代の頃、じん肺などの労働災害に苦しむ多くの患者さんの死と向き合いました。親しかった患者さんの遺体を前に、医師が言いました。「これが資本主義だよ。人の命、この人の代わりなど、いくらでもいると言わんばかりの仕打ちだ」
地域には医療費を払えず、受診を諦める人もいました。これらの大本に政治のゆがみがあると気づき、「政治を変えるしかない」と入党しました。
香川県議に初当選した2003年、四国比例で党の議席を失いました。地方政治で住民の要求を実現しようとすれば国の悪政にぶつかる中、17年衆院選に、4期務めた県議を辞職して挑戦しました。
この8年、四国4県を隅々まで歩き、農林漁業の生産者や米軍機の低空飛行の中止を求める住民や首長らを訪ねたり、性暴力に抗議するフラワーデモに参加するなど、住みよい四国へ力を合わせてきました。「四国のみなさんの声をしっかりとお聞きし、目の前の現実を一緒に変えたい」
幼い頃から、父による母への暴力に悩み、両親の離婚で貧困にも陥りました。「生きることを諦めないかんかな、と思ったときもあった」と語ります。
暮らしに寄り添い、訴えます。「誰もが生きること、幸せになることを諦めなくていい社会をつくりたい。当たり前の政治の姿です。一人ひとりの力でこそ変えられます」
しらかわ・容こ 1966年生まれ。働きながら日本福祉大学(夜間)で学び、徳島健康生活協同組合などに勤務。党中央委員。