2024年10月2日(水)
チャンスの選挙―攻めに攻めて日本共産党の躍進を
横浜 志位議長が訴え
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石破茂新首相が総選挙を「10月27日投開票」の日程で行うと表明する中、日本共産党の志位和夫議長は1日夕、横浜市のJR桜木町駅前で街頭演説しました。「疑惑隠し、争点隠し、党利党略は許しがたいが、国民に追い詰められ、論戦から逃げだしたということです。日本共産党躍進のチャンスの選挙です。いま求められているのは、『表紙』を替えることではありません。自民党政治のゆがみを大本から変える大改革です。それができる党は日本共産党しかいません。攻めに攻めて、日本共産党の躍進のために全力をあげます」と熱く訴えました。
衆院比例南関東ブロックの、はたの君枝、さいとう和子、横山せいご(神奈川3区重複)3予定候補、小選挙区11予定候補とともに、志位氏が「『比例は日本共産党』の声を広げ、南関東ブロックから躍進を勝ち取らせてください」と呼び掛けると、集まった聴衆が大きな拍手で応えました。
腐敗政治の問題について志位氏は、自民党と統一協会との癒着を巡り、2013年の参院選を前に安倍晋三首相(当時)と統一協会会長が面談していたことが発覚する中、石破首相が当時、選挙を仕切っていた自民党幹事長であるにもかかわらず再調査を拒否していると指摘。石破首相は裏金問題でも再調査を拒否していると批判し、「反省のかけらもない自民党につける薬はただ一つ。総選挙での日本共産党の躍進です」と強調しました。
志位氏は暮らしと経済の問題に関わって、日本社会の格差拡大は「自然現象ではない」として、自民党政治が▽アベノミクスのもとでの「異次元の金融緩和」で株価をつり上げるとともに物価高騰を招いた▽働く人を非正規ワーカーに置き換え、使い捨て労働をまん延させた▽大企業減税を進め、その穴埋めに消費税を増税した―ことを指摘し、「いまの生活苦は自民党の失政がもたらした人災です。こんな政治を引き継ごうとしている石破政権に日本経済のかじ取りは任せられません」と批判しました。
志位氏は、日本共産党が賃上げと一体に労働時間を短縮する「自由時間拡大推進法」を提唱し、(1)法定労働時間を「1日7時間、週35時間」にする(2)「1日8時間」さえ崩されている現状をなくすために、残業規制の強化、「サービス残業」の根絶を進めることを訴えていると紹介。「働く人が、人間らしい生活を営む『収入』とともに、余暇や趣味を楽しみ、豊かな教養を身につけ、家族と一緒の時間を楽しみ、社会活動にとりくむための『自由な時間』をもつことができる社会こそ、本当に豊かな社会と言えるのではないでしょうか。そういう社会を共産党と一緒につくりましょう」と呼び掛けました。
平和の問題について志位氏は、岸田前政権が憲法9条のもとで「できない」とされてきた大軍拡を次々と強行してきたが、石破首相は「アジア版NATO(北大西洋条約機構)」「核共有」など途方もなく危険な道を暴走しようとしていると批判。それらの唯一、最大の「理由」とされているのが「日米同盟の強化」だとして「軍事同盟強化で平和がつくれるか。軍事同盟強化は軍事対軍事の悪循環を招き、世界を対立するブロックに引き裂きます」と強調。日本共産党が東南アジア諸国連合(ASEAN)と協力して平和構築を進める「東アジア平和提言」を提唱し、国内外で実現に向け取り組んできたことを紹介し、「これは本来、9条を持つ国の政府のやる仕事ではないでしょうか」と訴えました。
先の欧州歴訪ではNATOの拡大・強化と大軍拡に断固反対の旗を掲げている左翼・進歩勢力と、ユーラシア大陸の東西での軍事同盟強化に反対で固い一致が得られたと報告し、「アジアでもヨーロッパでも、憲法9条を生かした平和外交を行い、平和の連帯を広げる日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。
最後に、志位氏は「共産主義と自由」を巡り、日本共産党が目指す社会は「人間の自由があらゆる分野で豊かに花開く社会です」と力説。「人間による人間の搾取がなくなることによって奪われている『自由な時間』を取り戻し、拡大し、すべての人間が『自由で全面的な発展』が可能となる社会です」「日本共産党という名前は、このロマンと結びついた名前です。どうかこの党を広げてください」と呼び掛けました。