2024年9月28日(土)
風力発電計画撤回を
山形・米沢の住民 政府要請
岩渕氏ら同席
![]() (写真)要請書を手渡す参加者たちと岩渕議員(右端)=26日、参院議員会館 |
山形県米沢市で進められている栗子山風力発電事業をめぐり、住民団体代表が26日、国会内で経済産業相、環境相に事業の白紙撤回を求める要請を行いました。
「米沢の子供の未来と豊かな自然を考える会」の代表らが約7千人分の署名の一部を提出。日本共産党の高橋ひさし米沢市議、岩渕友参院議員が同席しました。
同事業は、米沢市と福島市の境界付近の山稜上に10基の風車(1基3400キロワット、全高168メートル)を建設する計画で、大規模な土地改変に伴う土砂崩れや農業用水や飲み水への影響、騒音被害、イヌワシ等への影響など懸念の声が上がっています。今年8月には、米沢市の近藤洋介市長がJR東日本エネルギー開発に対し「市や住民との協力関係を構築する意欲に欠けている印象を持たざるを得ない」として、計画の全面白紙撤回の申し入れを行いました。
要請では、住民団体代表らから「説明会でも質問にまともに答えようとしない」など、事業者への不信感が次々に出されました。
経産省の担当者は「事業が地元でどう見られているかリアルにわかった。経産大臣の勧告(9月19日・環境影響評価準備書)は極めて厳しい内容。今後の事業者の対応を注視していく」と答えました。