2024年9月28日(土)
オスプレイ使用自粛求める
沖縄 デニー知事、日米演習前に
![]() (写真)会見する玉城デニー知事=27日、沖縄県庁 |
沖縄県の玉城デニー知事は27日、県庁内で定例会見し、自衛隊と米軍が10月下旬から県内などで実施する共同統合演習「キーン・ソード」を巡り、欠陥機オスプレイなどによる民間空港の使用を計画していることについて、自粛を求めたと明らかにしました。
防衛省は、沖縄、鹿児島両県など全国各地で10月23日から10日間、対中国を念頭に置いた島しょ部での戦闘を想定し、大規模な実動演習を行うと発表。石垣島(沖縄県石垣市)や鹿児島県の徳之島などで出た負傷者を、陸自オスプレイで空自那覇基地に搬送する訓練を予定しています。与那国島(沖縄県与那国町)でも負傷者搬送の訓練が計画され、同島に米海兵隊のオスプレイが初飛来し、訓練に参加するとしています。
デニー知事は、日米の大規模演習が県内で相次ぎ強行されている状況について、「(軍事一辺倒ではなく)信頼醸成などの平和的な外交の努力が車の両輪として強く求められる」と強調。地域の緊張を逆に高めることがあってはならないと述べ、「関係国等に平和的な外交対話の努力を引き続き行っていただきたいと併せて申し入れている」と語りました。
またデニー知事は、国連特別報告者のマルコス・オレリャーナ氏を11月に招聘(しょうへい)すると発表。沖縄の過重な基地負担の現状などを伝え基地問題の解決に向け国際世論の形成を図っていく機会にできれば、と述べました。









