2024年9月25日(水)
レバノン空爆 492人死亡
イスラエル軍 1600カ所攻撃
【カイロ=秋山豊】レバノンの保健省は23日、イスラエル軍が同日レバノン各地に行った空爆で子ども35人を含む少なくとも492人が死亡し、1645人が負傷したと発表しました。SNSに投稿された動画は、攻撃から逃げる住民の車列で渋滞する道路を映し出しています。
イスラエル軍は24日、過去1日でイスラム教シーア派組織ヒズボラの拠点約1600カ所を攻撃したと述べました。イスラエル紙エルサレム・ポストによれば「2006年の第2次レバノン戦争以降最大の攻撃」。イスラエルのガラント国防相は、ヒズボラのロケット弾など数万発を排除し、「ヒズボラが20年かけて築いたものを破壊している」と述べました。
ヒズボラはパレスチナのイスラム組織ハマスに連帯しています。イスラエルとハマスが戦闘を開始した昨年10月以来、イスラエルとヒズボラは境界を挟んで軍事攻撃を繰り返してきました。
23日以前にレバノン南部の住民11万人以上が住まいを追われ、イスラエル北部の住民約6万人が退避を余儀なくされています。イスラエル政府は北部住民の帰還を「戦争の目標」に加え、ヒズボラはイスラエルがハマスと停戦するまで攻撃を続けるとしています。