2024年9月23日(月)
仮設住宅 床上浸水
能登豪雨 支援物資の配布急務
石川県の能登半島北部を襲った大雨から一夜がたった22日、輪島市内では断水や停電が一部の地域で起こるなど、被害が明らかになってきています。能登半島地震で被災した人たちが住んでいる仮設住宅も床上浸水しており、支援物資の配布などが急がれています。(石川県・鈴木宏太)
![]() (写真)床上浸水した輪島市内の仮設住宅では地面と住宅の一部が泥で埋まりました=22日、石川県輪島市(Aさん撮影) |
同市に住むAさんはこの日、市内の仮設住宅に住む知人を訪問しましたが、前日の大雨で床上浸水した仮設住宅に人の姿は見えません。「地面は泥に覆われ鏡のようになっていて、深いところでは10センチほど積もっていました。仮設住宅に設置されたガスボンベは、斜めに倒れかかっていました」と話します。
市内に住むBさんから「1階が浸水したので、昨晩は2階で寝た」と連絡を受けたAさんが様子を見に向かったところ、途中の道路が流木でふさがり、Bさんの家までたどり着けませんでした。
市内の塚田川では、コンクリートで固めた護岸が増水した水で壊されている所もありました。Aさんは、「川幅が普段の倍ほどになっていた」と語りました。
断水が発生している地域や避難所の開設に伴い、水や支援物資の提供が急がれています。
日本共産党の佐藤正幸石川県議は22日、県に対し「速やかに支援物資を被災地に配送するよう、重ねてお願いします」と要請しました。