2024年9月22日(日)
総選挙でジェンダー平等推進を
選択的夫婦別姓で景色変わる
田村委員長×小川たまかさん トークセッション
21日、東京・有楽町で行われた日本共産党のジェンダー街宣ではライターの小川たまかさんと田村智子委員長が来たる総選挙で実現したい願いを話し合いました。世界から立ち遅れた日本の現状を4人の女性がスピーチ。10月の国連女性差別撤廃委員会での日本報告審議と総選挙でジェンダー平等を推進させようとアピールしました。
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有楽町マリオン前で21日に開かれた「ジェンダー街頭宣伝」では、ライターの小川たまかさんと日本共産党の田村智子委員長がジェンダーをめぐるさまざまな問題でトークセッションしました。司会者は米倉春奈都議会議員。
「ジェンダーをめぐり一番実現させたいことは?」との司会者の質問に、小川さんは、「決定権を持つ場で女性の数が増えることです。議員の数が増えてほしい。パリテ、クオータ制度を何とか進めてほしい」「『女性にゲタをはかすのか』という意見がありますがそれは違う。決定権をもつ組織のなかで男性の数は圧倒的。自然に女性が増えることはない」と述べました。田村さんも、「衆院議員に女性がわずか10%は異常。すぐに変えなければいけない」とうなずきました。
田村さんは「選択的夫婦別姓制度。自民党総裁選で候補の公約になるのは私たちが変えてきたから」と語ると、「なぜ進まないのか説明責任が求められる」と小川さん。田村さんは「戦前からの家制度を押し付けてきた反省が必要」と述べ、さらに「実現したら景色が変わる」と展望も語りました。
沖縄県で続く米兵による女性への性犯罪。沖縄で裁判の傍聴を続けている小川さんは「米軍基地があるから弱い立場の人が暴力の被害にあっている。この構造を伝えていきたい」と語りました。田村さんは「政府が米兵犯罪を沖縄県に通報しなかったのは、米軍基地への県民の怒りを抑えようとしたから。米軍基地のために女性や子どもの人権を踏みにじった」と自民党政治の劣化を厳しく批判しました。
男女の賃金格差について田村さんは、女性が担ってきたケア労働や人と接する仕事が低賃金、非正規化など「あまりにも軽んじられてきた」と問題点を指摘。小川さんも「女性はどうやって生きていけというのか」と怒りをにじませました。田村さんは、女性への間接差別をなくし、低賃金の解消とともに、労働時間を短縮することの必要性を強調しました。
古い価値観 政治変えよう
田村委員長 宣伝での訴え
10月に国連女性差別撤廃委員会で日本のジェンダー平等がどこまで進んでいるのか審査が行われます。日本は女性差別撤廃条約を批准しています。しかし、その取り組みがいかに遅れているか。日本共産党は、その根っこにあるものをみなさんに問題提起してきました。
一つは古い「家制度」の価値観にしがみついている政治勢力が、いまだにこの国の政治を牛耳っていることです。戦前、女性は無能力者で「家長が庇護(ひご)する」との家制度がありました。この古い価値観を自民党政治は振りまいてきました。ここに根差した性別役割分担という考え方がいまだに根付いています。
大手ガラスメーカーAGC(元旭硝子)の子会社で働いていた女性が起こした裁判がありました。女性の多い一般職は男性の多い総合職と賃金も家賃補助の制度も大きな格差がある。裁判では家賃補助について「間接差別」を認める素晴らしい結果が出ました。彼女は通勤途上で涙を流しながら「この時代になぜこうした女性差別が許されるのか」との思いで裁判をたたかったといいます。その涙は、歴史的に多くの女性たちが流した涙であり、今も多くの人たちが流している涙でもあります。
いいかげん、この古い価値観に縛られた自民党政治を一緒に打ち破ろうではないかと心から呼びかけます。
そして財界・大企業です。男性は長時間労働、女性は安い労働力でいつでも首が切れる。財界・大企業が目先の利益のために人間らしい働き方を妨げている。企業献金を受けて応援してきたのが自民党です。目先の利益ではなく、人を大切にする政治に変えましょう。一人ひとりが安心して自分の力を伸ばしながら働くためには、十分な給料とともに、自分のための自由な時間を保障されることが大切です。このことが日本を希望ある国へと進めていく確かな道です。
戦争や戦争の準備を進める政治は、人権と相いれません。ジェンダー平等は戦争反対とつながってます。
一緒に私が私を大切にできる社会をつくっていきましょう。来たるべき総選挙で日本共産党を伸ばしていただくことを心からお願いします。