2024年9月12日(木)
あくまで「夫婦同姓」 高市氏
高市早苗経済安全保障担当相は9日の自民党総裁選への出馬を表明した記者会見で、「夫婦別氏制度をいきなりやるのか」と述べた上で、夫婦同姓を維持し、婚姻後も旧姓を「通称使用」できるようにする法案を提出する考えを示し、野党が主張する選択的夫婦別姓制度の導入には否定的な考えを示しました。
また、同日夜のBSフジ番組で高市氏は、首相就任後の靖国神社参拝についての「立場」を問われ、これまで通り参拝を続ける考えを示しつつ、「(米国などの)同盟国からまで文句を言われることになるとやっかいな話なので、しっかりこちらの立場を説明させていただく」などと発言。参拝した場合は「内閣総理大臣高市早苗」と記帳する考えも示しました。
出馬表明会見では「どこの国でもそうだ」と前置きしつつ、「公務死された方々に対し、尊崇の念をもって感謝の誠をささげることは普通のことだ」などと合理化しました。
靖国神社は戦前、戦死者を「英霊」「軍神」としてまつることで、国民を侵略戦争に駆り立てる役割を果たし、戦後は過去の侵略戦争を“アジア解放の正義の戦争”として美化、正当化する異常な役割を担っている宗教施設です。その靖国神社と他国の追悼施設を「どこの国でも」などと同一視すること自体、高市氏の極めて異常な歴史観と不見識を示すものです。