2024年9月11日(水)
「人間の自由」など報告
社会主義フォーラムで田川氏
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【北京=小林拓也】中国社会科学院が主催する第14回世界社会主義フォーラムが9、10の両日に北京で開かれ、日本共産党から田川実・国際委員会事務局長が参加しました。
フォーラムのテーマは「現代の世界・時代・歴史の変化」。37カ国の政党代表や学者ら70人以上、中国の研究者100人以上が参加し、討論や交流をしました。
報告した田川氏は、世界での貧富の格差拡大、気候危機の激化の中で広がっている資本主義そのものへの疑問と社会主義・共産主義への新たな関心に対応した活動が必要だと指摘。「人間の自由」があらゆる意味で保障され開花するのが社会主義・共産主義だと解明した4月の志位和夫議長のオンラインゼミのポイントを紹介し、搾取で奪われている「真の富」=「自由な時間」を取り戻そうというマルクスの提起を現代日本での闘いに生かしていると述べました。
この後発言したデンマークからの参加者は「よくわかる話だった。デンマークでも新自由主義により『福祉国家』が掘り崩されている。われわれは自由という社会主義・共産主義の理想と核心をもっと語るべきだ」と話しました。司会したキューバの学者は、オンラインゼミで民青同盟への加盟や入党があったとの話に、「社会主義理論には若者を引き付ける力がある」とコメントしました。
フォーラムで田川氏は主催者の社会科学院マルクス主義研究院の羅文東・党委員会書記、辛向陽院長、中国共産党中央対外連絡部の陳洲副部長らとあいさつを交わし、中国や各国からの参加者と交流しました。